働く犬たち

NHK教育テレビの3回シリーズ・絶滅動物(サーベルタイガー/ドードー/タスマニアタイガー)は、結局2回目以降を見逃してしまった。先ほどその同じ時間枠で放送された、世界各地で働く犬のドキュメントを見た。

M・ウェイズボードの著作「働く犬たち」でも拝見した、ヘリから飛び込む水難救助犬や、癲癇の発作を予告して主人に知らせる介助犬、さらには雪山の救助犬や、空港の麻薬探知犬ならぬお札探知犬など犬の不思議な能力には驚かされる。パフィンドッグという、ノルウェー産のニシツノメドリを狩るのに特化した猟犬が興味深かった。狼爪が一本余分にあって指が左右に広がり、自分の背中を見ることが出来るくらい首が後に曲がる柔軟な背骨を持ち、前胸も左右に広がる特殊な進化をした犬種で、パフィン猟が禁止されてから50年以上たったが、まだ能力を失っていなかったのだ。(ノルウェー政府の許可の元、猟が行われたが、生け捕りにされた鳥はすぐリリースされていた)

狼爪(ろうそう)という、普通の犬が退化して持たなくなった指を持つ種類は時々いる。日本犬の中でも、紀州や甲斐には以前よく見られた。しかし邪魔になるということで、生まれて直ぐ切除することが多い。グレートピレニーズ(ピレニアンマウンテンドッグ)には、狼爪はなくてはならない。しかしもう一本指が多い、後ろ足に指が6本ある犬に、琉球犬があった。
20年前の犬雑誌で、この種の記事を見つけ、南方にルーツがあると考えられる甲斐犬に類似の特徴を色濃く見たので、甲斐犬の先生に報告したら、すぐさま沖縄へ飛んでいったその迅速さには驚いたが、現地には純粋とみられる犬は殆どおらず、記事を載せた雑誌社に訪ねると、逆に情報を求められるほどであったらしい。
保存のために山梨から甲斐犬の種犬を連れて行ったという、確かな筋の話も聞いたが、現在は那覇で琉球犬の展覧会が開かれる程度に数が増えている様子。西表で一度だけ見たことがある赤虎は、小型の甲斐犬にそっくりだった。

そんなことまで色々思い出した、よい番組だったけれど、「ニューファウンドランド」を「ラブラドールリトリバー」と間違えたのは許しがたいのだ。

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by kimunegosiki | 2004-12-09 21:00 |


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