いくらかの事が分ってきた。
セイガイ属の中に、ニブイロコセイガイ――英名Perfect Lorikeet という種類がいる。 始めは何がパーフェクトなのかと思っていたら、実は黄緑色一色で混じりけがないという意味らしかった。こうした微妙なニュアンスが理解しづらい。 Weber'sは、ニブイロコセイガイの亜種に分類されたり、自然の中で混血があったと考えられた時期があったらしい。実際フロレスゴシキはゴシキセイガイの中では割と小ぶりの亜種に属し、ニブイロコセイガイと大差ないサイズのようではある。 しかしゴシキセイガイに“より”共通する特徴が認められ、他の幾つかのゴシキが、ニブイロコセイガイと生息地を共有している事実から、混血はなかったという考えが正当性を帯びてくる。とはいえ、現在でも幾分考慮の余地はあるようだが。原産地は、東西に400km足らずの細長いフロレス島で、採取によって減少傾向を加えたこの種の生息環境としては、磐石とはいえない。 飼養下においてのweber'sは、その比較的鈍い配色と流通数の少なさから、多くの関心をそそらなかったものの、稀少な個体がオランダ・ドイツ・イギリス等の国境を越えて繁殖者の間で受け渡され、少しずつ数を増やしてきた。アメリカでも一人の専門ブリーダーによって確立される。南アフリカにも幾つかのペアが存在するようだから、家の鳥が南ア産だと言うのも間違いなさそうだ。 興味深い観察としては、牡のWeber's に牝のEdward's を交雑して得た牝のハイブリッドが100% Weber's に似ていたという報告もある。 ※ 因みに名前ですが、その色合いから “ウメイロモドキ” や “シイラ” が思い出された。鮮魚では赤いグルクンが、水中では青緑色だなんて信じられないでしょう?シイラ(マンビカ)も、死ぬと急速に色が変化し銀灰色になるのだが、生きて水の中にいるときは、実に綺麗な緑色である。回遊魚なので、なかなかダイビングで遭遇するのは困難そうだが、『ダイバーズバイブル』やヘイエルダールのコンティキ号、スティーブン・キャラハンなどによる描写や一度水中写真で見た記憶から、一度見てみたい魚である。そのシイラからそのままもらった。GTなどと並んで、ビッグフィッシャーに好まれるようだから、釣り上げた魚からは幾らか色がわかるものもあるはずだ。
by kimunegosiki
| 2005-03-04 01:00
| インコ
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