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翁インコ

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オキナインコ ―― 英名: Monk Parakeet or Quaker Parakeet

Monk           Quaker
1. モンク          1. クエーカー
2. 修道士          2. クエーカー教徒
3. 僧            3. 震えるもの
4. 猿            4. 震える人
5. マンク          5. ハイイロアホウドリ

この勝負(?)和名に軍配があがるのでは?
無粋な名称ばかりでもないと、オキナインコの飼い主は胸を張っていいだろう。
言われてみれば、ヒゲをはやしたお爺さんに見えないこともないかな。

コロニーで営巣し、いくつも巣が繋がった小枝で出来た大がかりなものを作るらしい。禽舎内に小枝の備蓄があれば、それで巣を作ったりもするようだ。
(Parrot in Aviculture)
繁殖力は強いようで、クロカミインコ・トガリオインコ・セネガルパロットなどと共に、いたるところに小群を作って帰化しているため、USAの10州で飼育が禁じられているという。(インコをよい子にしつける本)
Lexcon を見ると、サイズや色の違いで4つの亜種に分類されるようだが、小さな写真を見た限りでは、はっきり分らなかった。興味ある方にお任せする。
http://www.arndt-verlag.com/projekt/birds_3.cgi?Desc=E265.htm&Pic=265_1.JPG
特に好みの種類ではないけれど、ぱっちりした黒目や、むっくりした体型、おでこにある旋毛(つむじ)が可愛らしい。(なじぇオキナインコにはつむじがあるの~?)

大きさは体長30cmで150gとされてるが、コシジロなどより少し大きく感じられる。中型インコの類では比較的こなれた値段だが、色変わりのブルーは、まだかなり高価。
先日のテレビ動物番組で50パターンくらいのお喋りを、状況にあわせて受け答えするオキナインコが登場して注目を集めていた。能力の高さにも感心したが、新聞紙を丸い筒状にしたり、ケージの床に三角屋根のテントのように置いたりした中に、常々包まれているのが面白かった。

神戸花鳥園には、このオキナインコが100~150羽くらいいるそうだ。
写真の鳥はこんぱまるブースで、インコツリー(止まり木)に居て接客をしていた子だけれど、2階の“部外者禁”のスペースから、耳を弄するオキナインコの大合唱が降ってきていた。
大声ランキングでいえば、大型の白色オウムやコンゴウインコだろうが、耳障りな金属音という点では、一部コニュアの声が恐ろしいと思っていた。しかしオキナインコも相当なものだ。一般的な意見ではローリーの声もかなり最悪な部類のようで、近所から苦情が来てノイローゼになった飼い主が、貰い手を捜したコシジロの例もあるらしい。もっとも自分が許せる騒音と、環境が許容しない騒音との違いはあるのだが。

広いオープンスペースであることと、うるさい奴らとの日常生活を共にしている身であることから、『ああ 居るのね』と思った時点から、無意識に音声ミュート機能が働くので、“私は”そう不快音には感じなかったが、鳥が嫌いな人には堪らないだろう。花鳥園に、鳥嫌いが来るものか・・・という反論はあるかも知れないが、花は好きだけれど鳥はちょっと~~やや苦手~~どちらかといって嫌い・・・という人もいるかも知れない。
集団になると相当うるさいオキナインコも、1羽2羽ならそれほどでもないらしい。
(※ 集団になれば、コニュアよりオキナインコの方が煩いそうです)
2階の鳥達は隔離されていて公開できないらしく、そのため現在のところインコの展示は、こんぱまるしかない。松江もオウム病騒動の後で、ロリキートガーデンを閉鎖したようなので、この鳥達はどうなるのだろうか?時期をみて公開されるよう願おう。大温室に放されたら、あれほど騒音でなくなるかも。


※ マウイ島のコンゴウインコを肩に乗せて撮影してくれる写真屋さんにおいて、外人さんはかなり順番待ちの行列をするタイミングもあったのに、私が見ている時には日本人客は一人も来なかった。慣れない人にはコンゴウインコは怖いだろうとは思うが、海外でもそれほどポピュラーな飼い鳥とは思えず。当時は日米の鳥飼育・飼い鳥環境や意識の差について思いを巡らせた訳ではないが、なにかしら受け入れる空気そのものが違うな~とは感じた。
のみならず、ホエールウォッチングの同行者の(ツアー客の参加者の中の)興味を引くため、「ほら、あんなのあるよ~」と言ったら、「鳥は気持ち悪い」と答えが帰ってきた。あの足が爬虫類を連想するのでダメらしい。
(鳥も好きだけど、かといって鳥が特別でない私としては・・・)犬が怖くて苦手だったり、猫は気味悪くて嫌いだったり、爬虫類は生理的に受け付けなかったりするの人がいるのと同様、嫌いなものは仕方ないと思うので、この言葉に否はなかったが、『何て ステキなお仕事!』と、つい皮算用を弾いたすぐあと、この地ならではの商売なのねーと一瞬にして諦めさせられた。

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by kimunegosiki | 2006-03-16 17:11


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