迷子の 迷子の

うちの犬達は珍しい新入りに興味を示し、ライはマウンティングをしたが、3頭に取り囲まれ執拗に調べられるのに柴がウウウと唸って突き飛ばす程度で、ほとんど何の悶着も起こさずに収まった。念のため昨晩は一応、ケージに収容して夜を明かさせた。
ライは、自分より牝達より目だって小さなこの牡に対して、極めて鷹揚な態度を取っている。
相手が自分より小さく大人しいこと、自分の方が強いと確信しているからこその余裕でもあるが、ふつう日本犬の牡は、こんなもんではない。もっと喧嘩っぱやい。
だが、管理方法や社会性の身につけ方に左右されるのは勿論だが、仔犬や自分より明らかに小さな犬を、積極的に攻撃する犬は、犬としてどこか異常だと思う。
日本犬の展覧会会場で、柴犬が中型犬に噛まれるという事故がまれに起こる。(大抵噛んだ方か噛まれた方が逃げたケース)これらの犬達は、値がつけられない(と飼い主が思っている)場合が多いので、犬が人を噛んだより大事になりかねない。
立ち込みといって、犬同士を向かい合わせて張り合わせ、力強い立ち姿を披露する場面では、闘志が狂気にまで発展し、歯をむき出し鼻面にしわを寄せ、見苦しく唸っている姿が、迫力があってカッコイイと、大いなる勘違いをしている出陳者も少なからずいる。

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警察署と保健所に問い合わせした。
警察は管轄を超えて、迷い犬の届け出がないか調べてくれたが、保健所は管轄内しか対象にしない様子だった。保護場所が県境なので、他県にまたがる可能性がある。
とはいえ、こうして問い合わせをしながらも、恐らく捨て犬だろうなぁという思考に傾いていたのだが・・・・

電話が鳴った。

岡山県の方で柴犬の迷い犬の届出が1件出ているらしい。年齢が12歳だというのにかなり疑問を感じるが、飼い主の方の連絡先を伺って、電話を掛けてみた。飼い主の家と発見場所では、直線距離で30kmほど離れている。

犬が失踪したのは、昨年の12月。体長は50cmくらいで、赤い首輪をし、頬に黒いほくろのようなものがあり、体重は10kgほどで、太ってはいない。色はダンボールの色に似た明るい茶色。人懐こく大人しい。名前はタロウ、お座り・マテなどしつけに良く従う。耳はかなり遠くなっている。

私が保護した柴犬の特徴。
体高35cm弱で牝のサイズで牝みたいな顔貌の牡。体重5kg、背骨が浮き上がってしまう程ガリガリに痩せている。毛色は色素が濃くもなく淡赤でもない標準的な赤毛。目色は非常に濃い。頬にはダニが付着した後らしき抜け毛の部分がある。左上第1前臼歯欠歯。人懐こく聞き分けもいいが、しつけは入れられた形跡がない。換毛が始まっている。推定年齢5~6歳。

犬歯の先端が数ミリ欠損し側面が欠けた古い形跡があるという点が類似しているが、室内飼育で、失踪時は短毛だったということで、写真を見てもよく分らないそうだ。
集金か配達の人が来て、入り口が開いていた時に出てしまい、それまでと違って戻ってこなかったのは、誰かに拉致されたのではないかと、飼い主は考えている。
これらが電話が2往復する間に分った情報だが、保護した犬はどうみても、耳の聞こえ難くなった老犬には見えないので、違うっぽい。
一番可愛がっていたという奥さんが写真を見てくれたら分るだろうか?
新聞広告を出し、これまで30~40件の情報に対応してきたという飼い主は、一度見てみたいというので、明日また電話をくれることになっている。

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※ 改めてよく見ると、マニアックな甲斐に比べて柴犬は本当に可愛らしい。
でもこの犬はどうみても、サイズも顔も牝顔ですよ~。
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by kimunegosiki | 2006-04-13 18:32 |


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