素晴らしい紀州犬


b0035015_11493964.jpg 勝峰女(紀州上久保犬舎) 父・第三大貴  母・勝吉女

日本犬保存会全国展が、一部の会員の不祥事により開催中止になっていた年代にその犬の最高の時期を過ごした為大きなタイトルを取ることがなかったが、傑出した牝だった。後に飼い主の経済的事情のために売りに出された。70万円の値段がついたという。これを聞いて高いと感じるか安いと感じるか?たとえノンタイトル犬といえど、市場の広い柴犬などと比べて悲しいくらい安いと私は思う。

尾千両とはまさにこれのこと。日本犬の特徴は、立ち耳・巻尾と言われる場合が普通だと思うが、巻尾だけではないこんな表現の尾もある。
好きな人はこの差し尾がたまらないのだ。差尾にもいくつか型があって、こういう真っ直に立ち上がった尾は、薙刀尾(一般には立尾)といわれる。
こういう形の尾は、日本犬の中でも紀州犬と甲斐犬にしか見られない。秋田犬は犬種標準で巻尾しか許されておらず、差尾自体柴犬にはごく稀に見かける程度で、四国・北海道にも殆どいないのが残念。
昭和62年 滋賀連合展 中型壮成犬・牡23頭・牝10頭の出陳があり、「○番の犬が頭行くからよく見とけよ」と言われた通りすんなり一席になり、日保本部賞を獲得した。全国展中止時期だけに、多くの犬が集まった連合展(飼育者の在住県と該当地域の連合展にしか出陳出来なかった)だけに、中型のレベルの高い近畿での本部賞は、全国展成犬賞に値すると思われた。しかし本当に素晴らしいのは、勝峰女クラスの犬を何頭も輩出した、母勝吉女である。
繁殖者は、自らが展覧会には出陳しない人物で、私は一度だけ供覧犬で勝吉女を見たが、娘そっくりの素晴らしい立尾であった。
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by kimunegosiki | 2004-11-12 19:15 |


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