カテゴリ:奄美大島( 4 )

闘牛の島

徳之島は闘牛の島として名高い(らしい)。闘牛が開催される地域は全国に六ヶ所程あるが、人々の関心や情熱、牛の数と強さにおいて徳之島(と沖縄)は本場と言ってよい(と思う)。
徳之島の高校生に行ったアンケートの「闘牛は今後も徳之島に必要だと思う」の設問に、94%がハイと答えたという結果や、作文に、「横綱の牛を持つのが将来の夢」と書く子供が当たり前にいるという話、闘牛大会のビデオが徳之島ではベストセラーだとか、本土でいくら成功しても闘牛牛を持たないと成功したことにはならない、果ては全島一の牛主になることが国会議員に当選するより数倍する至上の名誉だなど、熱狂の一端をうかがう事象には事欠かない。

海岸へ降りる手前のキャンプ場にあるFRP樹脂製の像は、牡牛のシンボルを誇示し、風か嵐かによって角が折れ、尾がもげてもなお威風堂々と構えていた。
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島を一周。徳之島は外周90kmほどである。ガイドブックに載っていた鍾乳洞へ折れる道が見つからずに通り過ぎ、『やる気がない鍾乳洞』と判断して諦めたあたりで、道沿いに目立つ牛の神社を発見し、Uターンしてカメラに収める。
後で知ったのだが、この石像は、牛主が中国で作らせた愛牛の記念碑で、生前墓だと書いている人がいた。なんでも2頭の牛で全島一になった牛主は、この福田喜和道氏だけらしい。
名前をそのまま与えるのは、伝統的によくある命名法らしく、トレードによって飼い主が変ると、牛の名前が変るのも普通にあるようだ。
賽銭箱が据えられ、奥のほうには闘牛資料館もある。観光バスでお参りしていく人がいる名所(?)で、福田喜和道一号は徳之島警察の一日所長を務めたこともある(!)
4年10場所に渡って全島一を守ったのは、歴代一でないにしろ、歴史的な名牛と言えよう。

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2月3月は、サトウキビの刈り入れシーズンの為、ちょうど闘牛が開催されない時期だったが、フェリーに積み込まれ私達と一緒に島を出る牛たちはいたようだ。逃げ出した牛を捕らえて積み込むまでフェリーの出発が遅れる事もあるらしい。
そんなわけで、徳之島で闘牛に触れ合う機会は今回なかったが、フェリーの待合所でのこと、併設の観光協会で受付をしていた女性が応対する電話の内容が、ある牛の固有名詞をあげての質問のようだった。一旦受話器を置いたあと、『その筋』の人に電話をかけ、「・・・・・という電話が来ているのですが、私は詳しくありませんし、ダレダレさんの連絡先を教えてもよいでしょうか?」と問い合わせをしていた。
その女性から闘牛のポストカードを一葉買う時に、「闘牛の話は本で読みました」という私に対し、「ビデオと比べても本物の迫力は全然違いますよ」と、さすがに関係者らしき応答なのが印象的だった。

徳之島の闘牛を紹介したサイトは、「島と人と牛と」がよくできている。

「闘牛の島」は、牛を題材にした数少ない動物文学で、伝説の名牛と彼を取り巻く人々を描いたノンフィクションでもある。作者の小林照幸氏は、力量あるドキュメンタリー作家で、「毒蛇」「フィラリア」「神を描いた男・田中一村」など奄美諸島や沖縄に造詣が深い。


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私はまだ、島根県の隠岐島の闘牛しか見たことがないが、それも観光客相手の興行試合で、形式的なものだったように思う。牛に対して勢子は二人付くが、鼻綱をつけたままの対戦で、優劣がはっきりつくまで戦わせなかったような記憶がある。




徳之島観光

犬の門蓋 波の高さは10m以上b0035015_20573060.jpgb0035015_20571832.jpg
左・金見崎からみるトンバラ岩     右・亀徳フェリー乗り場
                        売店は、フェリーの発着時だけの営業。b0035015_2057435.jpgb0035015_20583192.jpg
お代わり自由の穴場な鶏飯専門店と、店内の珊瑚b0035015_2058071.jpgb0035015_20581784.jpg

高橋尚子ロードは、陸上部合宿のメッカ(?) トライアスロンも行われる起伏が
激しいタフなコースb0035015_2134443.jpg
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島に上陸してレンタカーを引渡ししてもらう時にもらった旬のタンカン、民宿の夕食はイセエビや魚介類が沢山の「漁なぐさみ」という鍋と、飲み放題の黒糖焼酎にタンカン・みそ豆・島バナナのサービス、超ボリュームの鶏飯店、口に合ったみそ豆を道中のオヤツ用にとフェリー乗り場で買えば、50円引きの250円にまけてくれるなど、なかなかインパクト大の島内観光でした。
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by kimunegosiki | 2007-04-03 21:08 | 奄美大島

ルリカケス

カラス科の鳥。全長約38cm。体型はカケスに似るが羽色が異なる。世界で奄美大島・加計呂麻島・請島だけに生息する珍鳥で、大正10年3月3日に天然記念物に指定された。かつては徳之島にも住んでいるとされていたが、近年の調査では生息しないことがわかった。(日本の天然記念物・参照)
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徳之島のソテツトンネル周辺で見かけたと思ったのは、見間違いだったのか~。
じゃぁレストランで見かけたのが、貴重なワンシーンだったみたい。
バードウォッチングやナイトツアーなどのエコツアーも催行されているから、時間と興味のある人は如何でしょうか。ちなみに奄美大島にしかいないと思っていたアマミノクロウサギは、徳之島にも生息するのだそうです。

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蘇鉄(そてつ)の実で出来てて、スズ石みたいにからから音が鳴る。


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自分のみやげに買っちゃったよ。
このテラスから見えるところにルリカケスが飛んでくる~

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県住-1 はルリカケス棟。


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by kimunegosiki | 2007-03-16 21:42 | 奄美大島

かりゆし君

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与論の茶花漁港付近には、頭が鳥、身体が魚のかりゆし君という像がみられます。
そして沖縄本島の北端・辺戸岬にも、同じかりゆし君が。(上・写真)

由来は正式には聞いたことがないので、『かりゆし像』でウェブ検索してお調べください。
5年前にCカードを取得して最初のファンダイビングが、ここ与論だったのですが、―海底宮殿―真っ白い砂浜にそびえるエンタシス(?)の柱の上に立ち(実際にはガイドさんに手を引かれて立たせてもらい)、「海底の砂の中に埋もったかりゆし君を掘り出してみましょう」ということをした覚えがあります。海に注ぎこむ川がない与論の透明度は抜群で、水中では赤い色をしてない銀色のグルクンの群れが視界を斜めに横切り、お昼寝中のカメが4匹もいるなど、そこはまるで竜宮城のようでしたっけ。

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クチバシの生えたタコが、『ほろろ~っ』っと出てきたように見えるけど、
これ頭部なんだろな。

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こっちはこどものかりゆし君? ならんで可愛いです。



※ かりゆしとは沖縄のことばで、めでたいの意。
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by kimunegosiki | 2007-03-14 18:03 | 奄美大島

奄美どうぶつ漫歩(いきもの編)

与論以外は初めて行く島。大会の表記が『ヨロンマラソン』なので、ヨロンってどこの国よ?なんて最初聞いた時にはボケをかましていたけど、私の好きな沖縄最北の有人島と同緯度・隣り合わせに位置するので、奄美諸島でありながらこれまで沖縄の続きみたいな認識でいた。
食・文化・言葉など沖縄と融合する点、奄美独自のものなど観察できる気がする。滞在中に読んだ奄美大島出身者の本によると、島によっても違いがあるそうで、奄美はおっとり、徳之島は気性が激しく、沖永良部は限りなく沖縄に近いらしい。黒島の牛の気性が激しく、波照間の犬猫・牛・山羊は警戒心が強く、武富の猫はおっとり・・・というのは私が以前感じた島民性。

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沖縄の居酒屋さんに居た招き猫。
入り口が開いていてもお店の中には入らないお行儀良しで可愛い。

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与論の民宿から撮ったツグミっぽい鳥。
姿はよく見えずとも日頃聞いたことのない鳥の声に南国ムードを感じることがよくあった。
「ルリカケスが飛んでくる、海を一望できる眺め抜群のテラス」とガイドブックにあった奄美のレストランでのこと、『ルリカケスはキャッチでしょー』と思っていたら、食事中本当に視界を横切ってルリカケスが飛んで大喜び。特に探した訳じゃないのに滞在中何度か目にしたから、西表のカンムリワシほどじゃないけど、まぁまぁ目にすることが出来る鳥らしい。

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田中一村美術館を併設する奄美パークで見かけた犬。
皆の服装を見る通り、この日は寒いくらいの日だったけど、南国で見るハスキーはミスマッチ。

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笠利湾に突き出る今井崎付近で道路にはみ出す山羊の群れ。牡でもずんぐりむっくりした幼児体型で、トカラヤギに分類されるか、それに近い種類じゃないのかな。与論“国際”空港の敷地内には、先日生まれた子ヤギを含める3頭が飼育されていたらしい。
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徳之島には山羊料理専門店があり、「山羊って精力剤らしいよー」と言いながら喰いに行こうとしていたが、営業時間外で断念。胃袋と感情(かわいい)は別物じゃ。
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by kimunegosiki | 2007-03-13 10:24 | 奄美大島